第4回 モノを撮るときのポイント

こんにちは。瀬川陣市です。今回は、モノを撮るときのポイントについてまとめてみましょう。

ブログでは、商品などの"モノ"を撮ってアップする機会も多くあると思います。
アフィリエイトなどを兼ねたブログであれば、写真の見映えによって売り上げにも影響するので、撮影にはシビアになっている方も多いのではないでしょうか。


ちょっとしたポイントの意識の有無で写真のグレードアップにつながります。

今回は、モノを撮るときの基本ポイントをご紹介しましょう。

見せ方によって角度を変えて

モノには形があります。そしてその形を見せるときにある条件があります。それは「同じモノでも角度によって、見え方が変わる」ということ。単純ながらこれはとても大事なポイントです。

ここでは、長方形の箱型をサンプルに角度によってどのように見せ方を変えられるのかをご紹介しましょう。



平面での撮影

長方形の箱を真上から平面になるように撮った例題写真。お弁当や箱などをこのように撮る方も多いかもれません。


平面での応用例

平面を撮った応用例。ドリンク缶のパッケージなど平面で見せればいいものには有効な撮り方。


まずは、平面のみを撮った場合。
真上から一面のみを撮り、立体感はまったくありません。モノ自体の形を伝えるには、不足な撮り方です。

よくお弁当や料理写真などでも、真上から撮っている写真を見受けます。内容物の全体の色取りなどを
見せる撮り方としてならOKですが、立体的に見せたいのであれば、真上からだとよくわかりません。

しかし、パッケージを見せたいという場合には、この角度からの撮影で大丈夫です。
真上から撮るものは、平面のものを見せる撮り方として応用してみてください。



二面を撮影

二面を写るように角度をつけて撮ってみた例題写真。平面のときより立体感がでました。


二面の応用例

二面を撮ったときの応用例。ドリンク缶のトップ部分が写るように角度をつけてみました。平面で撮ったときと比べて、立体感が出て缶として見えるようになりました。


次に二面を見せて撮るという方法です。
ひとつの辺を見せることで、立体性が出てきました。形として見て取れるようにするには、最低でも二面を見せないといけないということがわかります。

例題写真にあるように円柱など、ドリンク缶のようなものは、二面見せれば全体の立体感を表現できるので、この撮り方でOKです。

ズームレンズの使い方で形が変わる

ここまで説明してくると箱型のモノ全体を立体的に見せるには、三面を見せた三次元になる撮り方をすればいいということがお分かりだと思います。

箱物を立体に見せる撮り方としては、三面が写るように斜め上あたりから撮るのがいいでしょう。
液晶画面を見ながら見映えのよい角度を探ってみてください。



ワイド側

ズームレンズを最もワイド側にして箱が三次元に写るように角度をつけて撮ってみました。箱の手前が実際に見えるより広がって写りました。


望遠側

ズームレンズを望遠側に×2.0倍分シフトして撮影。実際の箱とほぼ同じような形になって写りました。



ズームレンズシフトレバー

Wを押すとワイドに、Tを押せば望遠側にシフトします。ズームレンズを有効に使い、モノを見せたいように表現してみましょう。



ここで気をつけたいポイントがあります。ズームレンズのワイド側のまま箱に向けると、箱の手前が大きく伸びたように湾曲して写ります。これは、ワイドレンズは広い範囲を写すため中心から両端に樽を横にしたような形状で写す特性上、画面がゆがむためです。

二枚目の例題写真では、ズームレンズを望遠側に、×2倍ほどにシフトして被写体から少し離れて撮ると、元の形に近い写りになりました。違いをよく比べて見てください。

手前を大きく湾曲させボリューム感を持たせる画像、例えば料理写真などでは、ワイド側で寄って撮ると有効です。反対に、きちんと現物の大きさを見せたいときには、少し離れて望遠側にシフトして撮るといいでしょう。

このようにズームレンズの使い方で、同じモノを撮っても見映えがまったく違うものに仕上げることができます。

また、三面を入れて撮るときに壁面が影になるようであれば、レフ板を使ってみましょう。レフ板については、『100円で作るレフ板で10倍引立つ写真に』も併せてお読みください。

背景にも気を配ってさらにグレードアップ

背景

背景をあまり考えないで撮った悪い例題写真。せっかく被写体を整えて撮っても写真全体としての見映え感を下げてしまう結果に。


モノを撮るときに立体的に見えるよう角度も整った、ズームレンズで見せたい形にも調整した、さてあとは撮るだけ!?いや、もう一点気をつけて欲しいことがあります。

それは、背景。

せっかくすべて整っていても、被写体の周りのものや背景が写真の出来をマイナスにしてしまうということが少なくありません。

被写体との色のコントラストやあまり雑然とした場所に置いて撮影しては、せっかくの被写体が周りに抹殺されてしまいます。

第1回でもお話ししたように、写っているものすべては情報として写真を見る人に伝わります。
不要なものはなるべく写りこまないようにする配慮が大事です。

見せたい被写体が一番引き立つには、どのような背景色、また背景がいいのかそこまで考えられるようになると写真自体のグレードがアップするはず。背景にまで意識できるようにがんばってみましょう



グリッドライン

液晶画面にグリッドラインを表示させたところ。ラインがあることで、構図が取りやすくなります。



また、構図がなかなか上手く取れないというのであれば、グリッドラインを液晶画面に表示させてみてください。グリッドラインとは、縦横を三分割したラインのこと。構図を取るときの目安とするものです。

縦と横のラインの交わったところに被写体のポイントとなるものを配置することで、写真が引き立ちます。

このラインを目安に位置などを決めてみると少しは構図を取るときにやりやすくなると思います。お試しください。


それでは、今回のポイントのまとめです。

【今回のポイントはココ!】
・箱型のモノを撮る時は、平面、二面、三面と見せ方に応じて変化させる
・三次元で撮る時は、斜め上から角度をつけて
・ワイド側で撮ると近くの被写体が湾曲して大きく写る
・背景にも気を配って撮影する
・グリッドラインを表示させて撮ると構図を取る目安にできる


ブログ用に撮るモノ写真にぜひ応用してみてくださいね。
では、次回は「手順の撮り方」についてお伝えする予定です。お楽しみに~


写真・テキスト 瀬川陣市
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